立夏(りっか)5月5日~5月19日

新緑がまぶしい夏の始まり

今日から二十四節気でいう立夏(りっか)は夏の始まり。2020年の立夏は5月5日から。この日を境に暦の上では夏となります。晴れの日が多く、風も爽やかで過ごしやすい季節。兵庫県南部の体感としては、湿度が高くて蒸し暑い日もあれば、風が爽やかでカラリと晴れた日もあるという感じです。アゲハチョウが飛んでいるのも見ました。

暑い日差しの中、ダンゴ虫を探す息子。

日没はいつの間にか18時30分くらいになっています。随分、日が長くなったものです。冬至の頃の日没は16時半くらいでジリジリと日が長くなるのを待っていたのに。

18時頃の夕景。

衣替えの目安

衣替えは平安時代の宮中行事になっていたようで、旧暦4月1日と旧暦10月1日に行われていました。旧暦は現在の新暦より1カ月ほど早いと考える必要があるため、旧暦4月1日頃は単純に考えると現在の5月1日頃になるというわけです。つまり、立夏は宮中における衣更えの時期でした。ふと、『万葉集』のこの歌を思い出しました(『百人一首』にも入っています)。

 春過ぎて 夏来るらし

白たへの 衣干したり 天の香久山

持統天皇(万葉集:巻一の二十八番)

【概訳:春が過ぎて、夏が来たらしい。なるほど、真っ白な衣が干してある。あの天の香具山に……。】

目に浮かぶのは、青い空と白い雲、新緑の山を背景にはためく白い衣。
「春があっという間に過ぎて、夏が来た! 長い冬はもう終わったんだ」という喜びが伝わってきます。(この歌の背景は『マンガでわかる万葉集』(池田書店)にて、より踏み込んだ解説がありますぞよ)

『マンガでわかる万葉集』(池田書店)のカラーページ

2020年立夏の日記

連休の最終日は偏頭痛と吐き気に襲われるなど、体調を崩して寝込んでいました。どうも急激な気温の変化や、連日子どもが寝てから仕事をしていて寝不足だったのがよくなかったようです。仕事で心配事があって最近は夜の眠りも浅かったと思います。なんか支離滅裂な設定の夢をいっぱい見てました。
コロナに関しても、最近は川崎病との関連が報じられるようになったことが気になってました。というのも、私は子どもの頃に川崎病にかかっているからです。また、最近の健康診断でも、心電図に「ブルガダ症候群」の傾向があるなどと言われて「ひえー、怖いー」と思っていたところでした。思いの外、そういうことが不安だったようで、夜も心の武装解除ができてなかったようです。布団の中で瞑想していて気がつきました。夜はヨガとかストレッチをするなど、体と心を軽くほぐしてから寝るようにしようと思います。

蛇足:持統天皇の歌を本歌取りして、マスクを再利用するために干している状況を自分なりに詠んでみました。

春過ぎて 夏来るらし 白たへの マスク干したり 自粛の軒端

次回は
小満(しょうまん)5月20日~6月4日

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
大阪の編集プロダクション勤務。書籍編集者。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。
趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)があります。