【二十四節気】夏至の意味、風物詩や行事、俳句  2022年6月21日〜7月6日

一年で一番昼が長い

一年で一番昼が長い頃。一年で一番夜が長い冬至の頃と夏至の頃の日照時間は、約4時間もの差(場所によっても違う)があります。朝早く起きて活動したり、夕涼みに出かけたりして、太陽が出ている時間を有効活用したいところです。とはいえ、日本では梅雨の真っ最中で、雨雲で空が曇っていると夕暮れが19時過ぎになっていることに気がつきにくいかもしれません。

風物詩は木イチゴ、タコ(関西)、夏越の祓え

クサイチゴやモミジイチゴなどの木イチゴが実る頃。道端に何か落ちていると思ったら、熟したヤマモモの実だったりします。私が住んでいる地域でも、線路沿いなどにナワシロイチゴが実っているのを見つけることができます。
関西では夏至の日に「タコの8本足のようにイネが深く根をはる」ことを願って、タコを食べる風習があります。6月末日は半年分の穢れを祓う神事、夏越の祓え(なごしのはらえ)が行われます。

夏至の夕暮れの俳句

 夏至の雨 少し日暮を 早くせり    

稲畑汀子 (ホトトギス200806)

今日の気分には、この俳句がピッタリかもしれません。

(自作)閉店後 いまだ暮れない 夏至の夕 

「暮れない」に夕焼け空の「紅」をかけてみました。先日、一日中ゲームをしている息子を外に連れ出すべく夕方に散歩をして、疲れたからカフェに立ち寄ると、「18時で閉店なんです」と言われてしまった。まだ17時くらいのつもりでいたら、もう18時半だったという散歩の帰り道に見た空のことを詠みました。この俳句じゃ全然伝わらないな(笑)。まだまだ修行が足りません。

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。