大暑(たいしょ)7月22日〜8月6日

本格的な夏の到来

梅雨が明けて、二十四節気でいう本格的な夏の到来。のはずが、今年はあと一週間は雨模様みたいですね。トウモロコシやキュウリ、ナスなどの夏野菜が旬を迎えます。ちょうど連休の前日に、マンションの同じ階の方が「北海道の知人からトウモロコシとキュウリがいっぱい送られてきたから」ということでお裾分けを持ってきてくださいました。これがめちゃめちゃ美味しい。やはりそこらのスーパーに並んでいるものとは違うな!と。コロナのこともあり、あまり遠くに行かずに過ごしている身が慰められる思いです。ありがたや〜!

百日紅、ヒマワリ、アサガオ、ツユクサの開花期

今週の水曜日は梅雨の晴れ間だったので、ラジオを聞きながら少しだけウオーキングをしていました。ヘタすると熱中症になりそうなほど暑い日で、満開の百日紅(さるすべり)の花を見つけました。大暑のころの花といえばヒマワリですが、街中では意外と百日紅が多い気がします。ちなみに私が小学生だった頃は夏休みの早朝にはラジオ体操があって、ツユクサやアサガオをよく見つけていた思い出があります(ラジオ体操、今もやっているんだろーか)。

百日紅
百日紅

杉浦日向子のマンガ『百日紅』の由来

百日紅(さるすべり)、といえば、、杉浦日向子さんのマンガで『百日紅』というタイトルのマンガがあったな、とふと思い出しました。浮世絵師の葛飾北斎と娘のお栄、弟子の渓斎 英泉(けいさいえいせん)を中心に江戸の風俗や庶民の生活を描いた鬼作です。これほど江戸の空気感伝えてるものは見たことないってくらい、初めて読んだ時は衝撃でした。ところで、ふとなぜ『百日紅』というタイトルだったんだろう? と気になったので久々に少し読み返してみると後書きに理由が書いてありました。

わさわさと散り、もりもりと咲く、というお祭りが、秋まで百日間続きます。
長い長いお祭りです。
百日紅のしたたかさに、江戸の浮世絵師がだぶり、表題はこんなふうに決まりました。

杉浦日向子『百日紅』(ちくま文庫)

 

このシーンなんか好き。洗いたての髪のさっぱり感が伝わってきます

次は 立秋(りっしゅう)8月7日〜22日

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。