厄除けは神道 or仏教? いつまでに行けばいい?

「厄除けっていつまでに行けばいんだっけ?」
先日、会社で43歳の誕生日を迎えた男性メンバーのお祝いケーキを食べていた時、(6人程度の小さな事務所なのでメンバーの誕生日にはケーキを食べる社内ルールがあります)にこの話題になり、気になったので調べました。

まず厄年は数え年です。数え年については、子どもの七五三の時に気になったんでこのブログにも書きました。
男性は数え年でいう42歳が本厄で、その前後に前厄と後厄があります。
女性は数え年でいう33歳が本厄で、その前後に前厄と後厄があります。

で、いつから厄年がスタートするのか、というと、数え年は「お正月で1つ年をとる」という考え方なので、

  •  旧暦でいくなら二十四節気の立春(2月3日〜)から
    (九星の厄除け、八方除けを行う寺や神社)
  •  新暦でいくなら年明けの1月1日から
    (一般的な神社、寺)

 

上記の2つの基準がありました。
なるほど、新暦と旧暦があるからここでもややこしくなっているというわけですね。

写真は宮島の厳島神社の厄除け祈祷。

そもそも「厄除け」は神道なのか、仏教なのかもややこしい。日本は神仏習合しているので明確に分けることがむずかしいのです。

1つの答えは言葉の違いなのですが、
「厄除け」は仏教
「厄払い」は神道 ということです。

昨年、夫の厄除け祈祷のため、 兵庫県西宮市の門戸厄神に行ったことをきっかけに調べたところ、空海が開いた真言宗密教と厄除けの接点が見えてきました。これについても近いうちにまとめておきたいと思ってます。

まとめ
数え年の厄年は年明けから始まるので、とにかく災厄を防ぎたい人は年が明けたらすぐ行くのがベター。
旧暦を重んじる人であれば、立春(2月3日〜)から。
いつまでに行かないと間に合わない、という決まりはありません。
厄年が始まったら早めに厄除け、厄払いに行ったほうが、安心できる期間が長くなるということ。

課題
真言密教と九星ってどう関係あるんだろう?

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。