啓蟄(けいちつ)3月5日~3月19日

冬ごもりしていた虫たちが出てくる

二十四節気でいう啓蟄の啓(けい)は戸を開く、蟄(ちつ)は虫が土の中にこもるという意味です。よって啓蟄は冬眠していた虫たちが土から外で出てくるころ。ただし、ここでいう虫はヘビやカエルのことをさしています。今でこそ爬虫類という分類がありますが、その昔、日本や中国ではヘビやカエルも虫の仲間ということになっておりました。

ジンチョウゲが香り、ツクシが頭を出す

この時期はどこからともなくジンチョウゲの花が香ります。ベランダで栽培しよかなと思っているくらいジンチョウゲの香りが好きです。そしてヨモギやツクシが頭を出す頃です。私が子供の頃はツクシを取ってきて、ハカマ掃除をして母親に佃煮にしてもらっていました。是非とも、子供と一緒にツクシ取りをしたいと思っているので、今はツクシが生えているスポットを探しています。線路沿いの金網のなかにめっちゃ生えていたりするんですよね、、。

 

つくし
昔つくしハンターだったので、つくしが生えそうな場所がだいたいわかりますw

「春の皿には苦みを盛れ」

「春の皿には苦みを盛れ」という言葉があります。この時期に出回るたらの芽、こごみ、山ウド、ふき、菜の花などの山菜の苦味や香りは、心身に刺激を与え、元気になる働きがあるといわれてきたのです。実際、これらの山菜や春野菜の苦味には抗酸化作用のあるポリフェノールや新陳代謝を促す成分が含まれています。あー、山菜の天ぷら食べたい! そして蕎麦があるとなおヨシです。蕎麦好きなもので。。ちょっと断線しますが、テレビで藤原竜也さんが蕎麦が好きという話をしていて、「蕎麦湯を自動販売機で売って欲しい」と言ってました。私は名案だと思いましたw

次回は
春分(しゅんぶん)3月20日~4月3日

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。