白露(はくろ)9月8日〜9月22日 in兵庫県南部

●空の彼方にいわし雲

二十四節気でいう白露は、
空気が冷たくなってきて、
草花が朝つゆでぬれるように
なるころのこと。
上空では温かい空気と
冷たい空気が入れ替わり始め
モコモコとした雲が見えます。
この雲は巻積雲(けんせきうん)
という雲の一種。
「ひつじ雲」「いわし雲」
とも呼ばれ、
空のずっと高いところにあります。
なので、秋の空は高くなったように
見えるのです。

兵庫県南部では
今日の日没は17時40分ごろかと。
18時にはもう日が落ちていました。
思ったより日が暮れるのが早い。
ちょっと前まで19時半でも
外が明るかったのになあ。18時頃の公園

ほかにも兵庫県南部らしい
二十四節気を探して見たのですが、
青いどんぐりくらい?
まあ、そもそも
白露の途中から言い出すなよ、
と自分でもツッコミたいのですが、
ともかく一年目は
中途半端でも書く、
ことにこだわりたいと思います。

青いどんぐり

あ、そうそう

いい句がありましたぞ。

鰯雲人に告ぐべきことならず  
加藤楸邨

いわし雲
私が駅で見たいわし雲

仕事を辞めて32歳で大学に入った
加藤楸邨には妻と子供がいました。
「句なんて詠んでいる場合じゃない。
この鰯雲のことは人に言ってはならない」
という俳句なのに、
言いたくてたまらない気持ちが
伝わってきますね。

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。