大雪(たいせつ)12月7日~12月21日 in 兵庫県南部

かつて雪は神秘的現象だった

高い山や寒い地方では雪がふるようになる頃。ちょうど昨日は神奈川県でも初雪が観測されました(平年より6日ほど早いらしい)。私は寒さがめっぽう苦手なので「雪はカンベンしてほしい」とつい思ってしまうのですが、子どもは「雪がもっとふったら雪ダルマつくって遊ぶ!」と喜んでいます。
『万葉集』の時代では、雪がふると雪見デートをする文化があったらしく、恋人同士はここぞとばかりに歌を送りあったりして雪を楽しんでいたようです。
私が編集担当した『マンガでわかる万葉集』(池田書店)でも、天武天皇が雪にはしゃぐ様子が伝わる歌が紹介されています。
今でこそ、私たちは雪は気象現象のひとつでありふれた現象だと思ってますが、いにしえの人々にとっては、もの珍しく本当に不思議で神秘的な現象だったのかもしれません。

『マンガでわかる万葉集』(池田書店)より

日暮れはいよいよ早い

日暮れは小雪の頃と同じく、16時30分ごろにはもう日が落ち、17時には真っ暗といったところ。
正直、最近は曇りが多かったのでわかりにくいです。が、16時30分くらいよりも早く日が暮れることはないのかな。一応、次の冬至まで、日暮れは早くなっていくとされています。そして冬至で日照時間が最短になり、以降は日は長くなっていきます。

アイキャッチは「鈴のなる木」

アイキャッチは、実だけが残った近所のナンキンハゼの木。鈴が成っているのかな?とずっと不思議に思っていた街路樹でしたが、育児休暇をとっている時代にやっと名前を調べて疑問を解決しました。

次回は
冬至(とうじ)12月22日~1月5日

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。