旧西国街道(阪急門戸厄神駅〜阪神西宮駅 間 )1時間ほど歩いてみた

昨日はいい天気だったので、旧西国街道を息子と歩いてみました。

旧西国街道とは

旧西国街道とは、京都(東寺口)から大山崎を通り、西宮(西宮神社)へ至る道の通称です。西宮からは下関(山口県)まで東西を貫通しており、江戸時代には参勤交代の道として栄えました。奈良時代には、大和国と大宰府を結んでいた山陽道とも一部重なっています。

この日は息子が1時間歩くぐらいで限界と思ったので、電車で阪急門戸厄神駅まで行って、阪神西宮駅まで歩くことにしました。

こんなルートです。赤線部分はおそらく旧西国街道。案内板も点在していて、紫線はちょっと怪しいルートです(ハッキリ言って旧西国街道の跡形がほぼないのでよおわからん!という部分)。案内板を見ると廣田神社もルートにあったようですね。そこから西宮神社や灘の酒蔵通りも行くので、旧西国街道は西宮神社付近でほぼ直角に曲がると考えられています。なぜこんなほぼ直角くらいの勢いで曲がってるのでしょうか?

盛り上げといてアレですが、答えはちょっと調べきれておりません。
おそらく地形的な問題か、西宮神社や江戸元禄時代に酒どころとして名を馳せた灘五郷の賑わいを取り込む意図があったのではないかと推察しているくらいです。

歩いてみた感想

阪急門戸厄神駅を出るとすぐに、旧西国街道の案内板がありました。小川沿いを歩いて行きます。しかしまあ、住宅街です。5歳の息子も興ざめしておりました(笑)。

東川親水南公園は穴場的な癒しスポットでした。

私は学生時代にうっすらとこのエリアにゆかりがありまして(門戸厄神駅近くのスタジオでバンドの練習をしていたとか、社会人になってからこの近くに有名なバウムクーヘン店があって取材に来たとか)、わりと楽しんでおりました。畑とかもあるんですよね、このあたりは。野菜の直売スポットもあったので、ちょっと野菜を買ってみたりして。

まとめ

門戸厄神駅近くには案内板があって旧西国街道ということがわかるのですが、阪神西宮駅付近になると往時の姿はほぼ消えています。たぶん阪神西宮駅→門戸厄神駅のベクトルにしたほうがだんだん旧西国街道っぽくなるので気分が盛り上がったと思います。できれば、武庫川の「髭の渡し跡」まで歩くと満足感が高くなりそうです。

西宮市役所の近く。道がわからなくなったら、とにかく小川沿いを歩いているとなんとかなりました。昔の人もそうしていたのかな?
阪神西宮駅の北側。

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。