気軽に禅寺体験 圓徳院 in 京都  天下人の妻が眺めた庭園とは?

豊臣秀吉の妻、58歳のねねは高台寺を建立し、秀吉との思い出深い伏見城の前庭を山内に移築して移りすみました。これが京都の高台寺のお向かいに位置する圓徳院の起こりです。圓徳院はいわば当代セレブのサロン的な場所になり、多くの文化人が訪れたそうな。

圓徳院 京都市東山区下河原町530 (清水寺から15分、円山公園から5分)
院内も気持ちの良い空間で座り込んで動かなくなる息子。まあ、わかる。ずっとここに居たくなる感じ。

圓徳院では予約不要&無料(拝観料は大人500円)で
五体投地(両手と両膝、額を地につけて行う仏教で最も丁寧な拝礼)
写経・写仏(お手本をなぞり書きし、最後に願い事を書く)
枯山水体験(白砂の線引きなど、箱庭づくりができる)
三面大黒天撫仏(秀吉が信仰した三面大黒天に触れる)
抹茶体験(+500円)
などの禅体験ができます。

小学校低学年の息子は砂遊び感覚で枯山水体験をしており、気に入ったようで何回もしておりました。
写経にも挑戦!

私的には伏見城の前庭を移築したという北庭がよかったです。原型がほぼ留められているらしく「この風景をねね様もご覧になられてたんですよ」と係の人が教えてくれました。
ちょうど西日がさしてきて、色鮮やかな山百合も咲いていました。
まだまだ暑さが残っているけど、日が翳ると涼しいものです。
ねねは77歳で没するまでこの地で過ごした。
その胸中はいかようだったことだろう。
天下人の妻だったけど、自分の子どもをもつことはなかった女性。領地の相続の問題とか色々あったみたいだけど。。

北庭。池泉回遊式の枯山水。

まとめ
圓徳院の禅体験は小学生から楽しめました。
人も少なめだったのでよかったです。
庭園を見ながらの抹茶体験にするかは迷ったものの、この日は近くのカフェで冷たい抹茶スイーツを選択。喫茶文化は禅宗と共に日本にやってきましたが、抹茶は日本で発展した独自文化のようですね。冷やしぜんざい、抹茶ソフトクリーム、抹茶ソーダも良!

※アイキャッチは圓徳院のお向かいに位置する高台寺の台所門。ここをくぐると料理が上手になるそうです。

 

 

 

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
書籍編集者、ライター。大阪の編集プロダクション勤務から2022年4月に独立。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。柳田國男検定・初級合格(こんな検定あるんですよ、笑)。趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)、『はじめてであう古事記』上下巻(あすなろ書房)があります。お仕事のご依頼、ご相談などございましたら、お問い合わせフォームからお願い致します。