夏越しの祓え2

●スサノヲと蘇民祭

夏越しの祓えの茅の輪くぐりはスサノヲと
蘇民将来(そみんしょうらい)の神話に由来する、
という話の続きです。
蘇民祭(そみんさい)は岩手県を中心に日本各地に伝わる裸祭り。
2月の寒い時期によくワイドショーなどの
ニュース番組でも見かけていたので知っていました。
(西大寺会陽(岡山県)の映像だった可能性もあるけど)
が、この祭がスサノヲ神話に由来していることが、
スサノヲと茅の輪の関係を調べていて突然つながりました。
このような思いがけないリンクがあるとテンション上がります。

護符

上の写真は蘇民将来の護符。神戸市兵庫区の祇園神社のもの。
この写真を探していて、また気がついたのですが、
「あ!!この神社は神戸の地形本つくってた時にたまたま見たことある!」
こんなところに祇園神社あるんや〜て思ってたトコだと。

●祭りの起源

スサノヲはもてなしをしてくれた蘇民将来(そみんしょうらい)
に茅の輪を渡す時、『我は蘇民将来の子孫である』と
唱えれば無病息災が約束されると告げた。
この逸話から平安時代中期には蘇民祭の原形が
できあがっていたのではないかと考えられている。
武塔神(むとうしん)の正体も地域により様々で、
黒石寺においては薬師如来であったとされる。

黒石寺の蘇民祭縁起より

あ、武塔神の正体が薬師如来だから、
天台宗寺院でこの祭りをしているのか、
とわかったようなわからんような。
だいたい蘇民将来(そみんしょうらい)
という名前の兄弟自体、日本の話ではない。
日本国内以外の神話(おそらく朝鮮?)と
融合してできあがった神話らしいです。

そして武塔神(むとうしん)は牛頭天王(ごずてんのう)と同一視され、薬師如来はスサノヲの本地仏(ほんじぶつ)とされたようですね。
もー難しすぎるよ、誰が考えたん

祇園祭の粽

↑蘇民将来の護符は祇園祭の粽(ちまき)にもなっているから、
京都の人は馴染み深いものなんでしょうか。
そういえば同じマンションの玄関先にこの粽を飾っている人がいるな。

まとめ
そういえば、蘇民祭もこんなニュースがありましたね。

課題
「本地垂迹説」(ほんじすいじゃくせつ)の本をちゃんと読むべきか、、。

この記事を書いた人

西田 めい

西田めい(にしだめい)
大阪の編集プロダクション勤務。書籍編集者。
古事記、百人一首、源氏物語、枕草子、平家物語、奥の細道など、多数の古典関連書籍の編集、執筆を担当し、古典のおもしろさに目覚めました。
趣味はベランダガーデニング。
大学時代は軽音楽部だったので音楽が好きです。
著書に『二十四節気のえほん』(PHP研究所)があります。